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長島昭久元防衛副大臣の離党届提出に続く、細野豪志元環境相の党代表代行職の辞任届提出は、民進党がもはや「沈みかけた船」であることを印象付けた。「蓮舫降ろし」の加速は避けられないばかりか、今後は党が分裂含みの展開になることも予想される。(坂井広志)
13日午後の院内幹事長室。細野氏は野田佳彦幹事長と向き合い、辞任届を提出した。野田氏は慰留せず、隣室にいた蓮舫代表は姿も見せなかった。蓮舫、野田両氏はその後、岡田克也前代表を交えて対応を協議したが、室内には重苦しい空気が漂った。
細野氏はこの日、記者団に「長島氏の判断が私に影響したことは全くない」と語ったが、知名度の高い長島、細野両氏の言動が党のイメージダウンに直結するのは避けられない。
細野氏の動きが「単独プレー」との見方は強い。蓮舫執行部から距離を置く松野頼久元官房副長官率いる松野派(創新会)と連携している形跡もない。ただ、今回の一連の動きを奇貨とし、「蓮舫降ろし」が加速する可能性は高そうだ。
松野氏は先週、細野氏に探りを入れた。
「憲法改正私案の話は、執行部にいては筋が通らないのではないか」
これに対し、細野氏は「憲法は代表選で、蓮舫氏を応援する条件だった。筋として執行部にいられない」と答えた。松野氏はほくそ笑んだに違いない。