生活用品大手のアイリスオーヤマは13日、大型白物家電事業に参入すると発表した。第1弾としてルームエアコンを28日に発売する。家電事業を成長の柱と位置付け、商品ラインアップを拡充する。
エアコンは4機種そろえ、上位機種にはWi-Fi(ワイファイ)でスマートフォンと連動する機能を付けた。外出先でも操作ができ、電源の切り忘れを防いだり、帰宅前にあらかじめ部屋の温度を調整したりできる。希望小売価格は6万9800〜9万9800円(税抜き)。来年4月末までに15万台の販売を目指す。
アイリスオーヤマは平成21年に掃除機など小型の家電事業に本格参入。ふとん乾燥機、炊飯器なども相次いで投入している。だが、エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの大型白物家電には参入していなかった。
29年度の売上高に占める家電事業の割合は47%に達する見通しで、総合家電メーカーを目指す。