新1年生は要注意

小学生の誘拐と強制わいせつ 幼児の2倍と8倍 自ら危険に気付く子供の育て方とは…

 小学生が事件や事故に遭う件数は未就学児に比べて大幅に増加するという。小学校入学を機に1人で行動する機会が増えるためとみられ、新1年生と保護者には特に注意が必要だ。誘拐の手口も巧妙化し、被害者の約半分がだまされるなどして自らの意志でついていったという統計もある。専門家は「危険に自ら気付く子に育てる指導が大切だ」と強調している。(社会部 高橋裕子)

7歳の交通事故 成人の2・5倍

 「小学1年のとき、友達と待ち合わせしたと1人で出掛けたが、うまく会えなかったようだ。様子を見に行ったら1人で神社にいた。ある程度は挑戦させたいが今はまだ心配で…」

 小学2年の男児(7)を育てる川崎市のパートの女性(45)はそんな心境を明かす。歩いて10分ほどの市立小への登校は友達と行くように指導し、学童保育からの下校もなるべく迎えにいくという。

 半年ほど前、自宅近くで「知らないおじさんに『ジュース飲む?』と声をかけられた」と息子の同級生の男児が女性に駆け寄ってきたことがある。幸い被害はなかったものの、余計に不安は募る。

 登下校や友人との遊びなど保護者と離れて出掛ける機会が増える一方、危険を避ける力がまだ身についていないのが小学生だ。28年の警察庁の統計でも、小学生は未就学児に比べ、略取誘拐などで2・1倍(67件)、強制わいせつで8・6倍(727件)の被害が確認された。