浪速風

「神の子」が神に祝福された

日本に冷夏など異常気象をもたらすエルニーニョは、スペイン語で「神の子」を意味する。その異名を持つセルヒオ・ガルシア(スペイン)が、ゴルフの祭典マスターズでついにメジャー初優勝を飾った。19歳で全盛期のタイガー・ウッズ(米国)と優勝争いした天才ぶりが「神の子」の由来である。

▶だが、神経質で気が短く、感情を抑えられない。やじに悪態をつき、打つ前にクラブを軽く動かすワッグルを10回以上も繰り返す。そんな性格が災いして、これまで73回の四大大会挑戦はことごとくはね返された。37歳になり、「何が起きても受け入れられるようになった」。

▶終盤、ジャスティン・ローズ(英国)とマッチプレーのようになったが、「メジャーの日曜日にこんなに落ち着いてプレーしたことはない」。壁を乗り越えた「神の子」をようやく神が祝福した。しかも母国の英雄、故セベ・バレステロスの誕生日に。こんなドラマがあるからスポーツは面白い。