昨年夏に北海道を襲った台風の影響で、菓子大手のカルビーと湖池屋が、相次いでポテトチップスの販売終了や休止に踏み切ったことが10日、分かった。原料のジャガイモが北海道で不作となり、十分な量が確保できないことから、商品数を絞っているという。
湖池屋は3月25日の出荷分で、「頑固あげポテト のり塩」など7商品の販売を終了した。また、「55グラム ガーリック」など9商品も休止した。
同様にカルビーも15日から「60グラム フレンチサラダ」など18種類の販売を終了する。「170グラムBIGBAG うすしお味」など15種類は、22日の出荷をもって販売を休止する。
カルビーは原料の大半を占める北海道産の減少を受けて米国産の輸入量を増やしたが、品質が不十分なものが多くカバーしきれなかったという。湖池屋は国産100%にこだわっており、販売の見直しが避けられないと判断した。
カルビーは「5月下旬から収穫が始まる九州産ジャガイモで原料不足に対応したい」(広報)としている。ただ、九州産は北海道産を補うほどの収穫量がないため、休止が長引く恐れもある。