茨城知事選で自民県連 「政権の後ろ盾」印象づけ 官房長官が講演、首相「党も全力応援」

 自民党県連は8日、安倍晋三政権を支えるキーパーソンである菅義偉(すが・よしひで)官房長官を招いて時局講演会を開催し、知事選に立候補を表明した大井川和彦氏(53)に対する支援拡大を図った。大井川氏に続いて、橋本昌知事(71)も5日に出馬する意向を表明し、知事選の対決構図が鮮明になる中、県内の各種団体が支持を打ち出す橋本知事に対し、大井川氏を推薦する同党県連側は安倍政権がバックについていることを印象づけようとした。(上村茉由)

                   ◇

 講演会の会場となった水戸市千波町の県民文化センター大ホールは、約1500席がほぼ埋まっていた。菅氏は講演で、同党県連を喜ばせるお土産を披露した。

 「安倍首相(同党総裁)から『党としても全力で応援すると伝えてほしい』と言われてきた」

 米軍によるシリアのミサイル攻撃、米中首脳会談など国際情勢がめまぐるしく動く中であっても、政権の要である菅氏が大井川氏を支援するためにわざわざ水戸市に駆けつけ、首相の言葉を伝えたインパクトは大きい。同党県連にとって、知事選に向けて大きな弾みになったことは間違いない。

 これに先立ってあいさつに立った梶山弘志県連会長も、知事選の候補者選定で菅氏と相談してきたことを明かし、政権との近さをアピールした。

 菅氏は、次の知事選で7期を目指す橋本知事の多選についても言及した。「県知事の権限は大きくなってきている。私が総務相のときに多選首長の不祥事がいっぱい出た。茨城でもそうだった」と竹内藤男知事(当選5回)のゼネコン汚職事件を挙げ、その弊害を指摘した。

 同党県連側は多選批判を強めているが、橋本知事は出馬の意向を表明した5日の記者会見で「長くやっているのは事件や事故を起こしていないからだ。逆に早く辞めている人の方が事件を起こしている」と強く反論している。

 また、橋本知事には、6期24年間の実績を評価し、支持を打ち出している県内の各種団体が数多くついている。

 「まだまだ現職(橋本知事)の方が知名度があり、大変だと思うが、(大井川氏は)会えば会うほど人気は上がっていく。自信を持って応援してほしい」

 講演で大井川氏への支援を呼びかけた菅氏は、聴衆に深々と頭を下げた。

会員限定記事会員サービス詳細