湖岸道路拡幅でエンジョイ!ビワイチ 県、環境向上で観光客呼び込み - 産経ニュース

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湖岸道路拡幅でエンジョイ!ビワイチ 県、環境向上で観光客呼び込み

 自転車で琵琶湖を一周する「ビワイチ」を安全に楽しんでもらおうと、県は今年度から湖岸道路の拡幅に乗り出す。一周約200キロの道中には車との接触が懸念される狭い道路もあり、拡幅で自転車の走行スペースを確保して事故の危険性を減らす。さらに湖岸沿いにサイクリスト向けの休憩所も整備する予定で、走行環境を向上させることでさらに多くの観光客を呼び込みたい考えだ。

 拡幅するのは、草津市や守山市、長浜市、高島市などの湖岸道路。車道と歩道の間にある植樹帯を取り払い、幅1・5メートルの自転車が通行できるスペースを確保する。来月にも守山市内で着工する予定で、今後10年間で全長数十キロの整備を予定している。

 県交通戦略課によると、ビワイチを楽しむ人は年々増えており、平成27年度は約5万2千人(推計値)。

 こうした状況を踏まえ、県内の自治体や民間団体でつくる「滋賀プラス・サイクル推進協議会」が27年10〜11月に湖岸の自転車利用者に対しアンケートを実施。多くの人が四季の移ろいや景色の美しさ、達成感などをよい点としてあげる一方で、「1人だと車道を走るのが怖い」「車と自転車の通行は別にしてほしい」などの声も上がっていた。

 また県は、湖南・湖東エリアの湖岸沿いに約10キロおきで休憩所を整備する。湖岸沿いの緑地公園には東屋(あずまや)や自転車ラックを作る予定で、総事業費は道路の拡幅も含み、10年間で30億円程度を見込む。

 一方、道路の拡幅が難しい場所については、路上で自転車が通る位置を示す「矢羽根マーク」を27年度から整備。ビワイチのルートを案内するとともに、車と自転車双方に対し安全への注意喚起を行う役割があり、現時点で約25キロの区間の整備を完了。30年度までに必要な個所すべてに配置する予定だ。

 県道路課の担当者は「車も自転車もどちらも安心して通れるような道の整備を行うことで、ビワイチがさらに盛り上がり、地方創生につながってほしい」と話している。