リーダーの素顔

「内に込めず外に吐き出せ!」 サッポロビールの高島英也社長(57)が望むコト

「黒ラベルの星のようにサッポロビールを光り輝かせたい」と語る高島英也社長=東京都渋谷区のサッポロビール本社(伴龍二撮影)
「黒ラベルの星のようにサッポロビールを光り輝かせたい」と語る高島英也社長=東京都渋谷区のサッポロビール本社(伴龍二撮影)

 サッポロビールの社長に1月就任した。ビール造りに長く携わり、現場から会社を変えようとしてきた。東日本大震災では、被災地の宮城県にいち早く入り、復興の陣頭指揮を執った。ビール市場が縮小する中、主力ビールブランド「黒ラベル」の販売は2年連続で前年実績を上回るなど好調だ。ただ、ビール類のシェアは4位に甘んじており、新社長の手腕が試されている。

 --サッポロビールに入社したきっかけは

 「ビール会社は格好いいというイメージがありました。就職案内本で当時の河合滉二(こうじ)社長の写真を見て、柔道かラグビーをやっていたなと感じました。(ラグビー経験者として)風通しが良さそうな印象を受けました。ここなら自分が生きる道があるかもしれないと直感的に思いましたね」

 --入社後の配属先は

 「最初の6年半は仙台工場醸造課でビール造りをしていました。原料の見立てや配合、仕込み条件の決定をはじめ、発酵・貯酒・濾過(ろか)などを担当していました。厳しく指導してもらい、基礎をたたき込んでもらいました」

 --会社人生の転機を教えてください

 「大阪工場での失敗が一つの転機です。当時の業界は多品種化が進みつつありましたが、生産部門の対応が追いついていなかった。いつの間にか、若手5〜6人が集まり、課題解決を自主的に考えて行動に移すチームが立ち上がりました。工場長がそれに気づき、『もっと多くの社員を参加させなさい』と指示を受けましたが、考えが違うメンバーが増え、議論が深まらずに頓挫しました。何か新しいことをやるには、思いのあるメンバーが自然発生的に集まることが必要条件だと学びました」