社説検証

核兵器禁止条約 産経「制定で抑止に危うさ」

 ■「不参加は責任放棄」と朝日

 3月27日から国連本部で行われた核兵器禁止条約の制定交渉。だが、その交渉には米英仏露中の核保有国のほか、自らを「核強国」と誇示する北朝鮮も加わっていない。

 日本も不参加を表明した。高見沢将林軍縮大使は交渉会議での演説で、「核保有国が参加しない形で条約を作ることは国際社会の分断を一層強め、核兵器のない世界を遠ざける」と指摘した。

 日本の不参加を産経と読売が支持し、朝日、毎日が批判するという対立の構図が浮かび上がった。

 「妥当な判断である」と評価した産経は、条約を作ろうにも核兵器の放棄や不保持の検証をどうするかのめどが立っていない点を指摘したうえで、「条約が平和に寄与するとの前提で論じること自体、大きな危うさがある」と断じる。さらに「今の科学技術の水準では、核兵器による攻撃や使用の脅しには、自国や同盟国の核兵器によって反撃する構えをとるしかない」と述べ、世界の安全が核の抑止力で保たれている現実を強調した。