産経抄

自分の角膜を日本で生かしてほしい 4月4日

 ▼「アイバンクに献眼したので、息子以外に息子の目で世の中を見てくれる人がいると思うと幸せに思う」。小紙「談話室」に、息子を病で亡くした母親のこんな投書が載ったこともある。死後に角膜を提供する、アイバンクの仕組みが整ってから50年余りたつ。

 ▼日本アイバンクによると、今年2月末現在、全国で2021人の患者が角膜移植を待っているのに対して、献眼者は746人にとどまっている。角膜の提供はまだまだ足りない。緊急性が高い場合は、海外からの輸入に頼らざるを得ないのが現状らしい。

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