浪速風

大使帰任は「半島有事」の備え?

記者団に囲まれる長嶺安政駐韓大使=4日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)
記者団に囲まれる長嶺安政駐韓大使=4日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)

なぜ、このタイミングで駐韓大使らを帰任させるのだろう。日韓合意に反した釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置をめぐる状況は、一時帰国した3カ月前と変わっていない。大統領選が迫り、岸田文雄外相は次期政権への備えを理由に挙げたが、むしろ「半島有事」が現実味を帯びてきたからではないのか。

▶北朝鮮はミサイル発射を繰り返し、核実験も準備しているとみられる。トランプ米政権は北を「テロ支援国家」に再指定し、「あらゆる選択肢」として予防攻撃にも言及している。一触即発なのだ。万が一に大使が不在では、邦人保護などの対処ができない。いや、日本も標的にされかねない。

▶自民党は敵基地攻撃能力の保有を検討するよう政府に提言した。当然ではないか。なのに民進党の蓮舫代表は「平和国家の礎が、ガラガラと音を立てて崩れているように思える」。どこまで平和ボケなのだろう。「森友問題」より国会で論議すべき喫緊の課題がある。