4水族館がJAZAを脱会 背景に国際圧力に屈しない姿勢とイルカ入手体系確立(2/4ページ) - 産経ニュース

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4水族館がJAZAを脱会 背景に国際圧力に屈しない姿勢とイルカ入手体系確立

 イルカの入手をめぐっては、世界動物園水族館協会(WAZA)が太地町の追い込み漁を残酷だと批判。27年4月にJAZAに対し、改善・除名通告を行った。

 これに対し、JAZAは同年5月、通告受け入れの是非を問う会員投票を実施。その結果、会員数の多い動物園を中心にWAZA残留の希望が多かったため、追い込み漁からのイルカの入手禁止を決定し、繁殖中心に切り替える方針を示した。

「追い込み漁」必要根強く

 今回の水族館のJAZA退会の背景には、国際的な反捕鯨の圧力に屈しないとする抵抗に加え、水族館の誘客の目玉とされるイルカの将来にわたる安定的な入手体系を構築しようとする意図がある。JAZAが示した繁殖を中心とした仕組みは、中小の水族館には技術や施設面でのハードルが高く、今後も退会が続く可能性がある。

 JAZAが国際的圧力に屈する形で漁からの入手を禁じた平成27年5月の決定には、日本伝統の捕鯨文化を自ら否定することへの根本的な嫌悪感を示す施設が少なくなかった。退会した、しものせき水族館の石橋敏章館長も「国が認める漁法をJAZAが禁止するのは納得がいかない」と訴える。静岡の施設関係者もJAZAへの反発を退会の理由の一つに挙げる。