4水族館がJAZAを脱会 背景に国際圧力に屈しない姿勢とイルカ入手体系確立

 日本動物園水族館協会(JAZA)が国際的圧力を受け加盟施設に日本伝統の追い込み漁でのイルカ入手を禁じた問題で、新江ノ島水族館(神奈川県)や下関市立しものせき水族館「海響館」(山口県)など4施設が、JAZAを退会したことが2日、分かった。少なくとも2施設は、漁での将来的な入手継続を決断し、退会に踏み切った。

 追い込み漁を続ける和歌山県太地(たいじ)町の町立くじらの博物館が平成27年9月に退会して以降、新たな退会が判明したのは初めて。

 JAZA退会について、新江ノ島水族館の担当者は「追い込み漁は国が認める合法的なもの」と説明した。しものせき水族館の担当者も「捕鯨文化を否定するようなJAZAの方針は容認できない」と話している。

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