京都検定1級記者の都めぐり

装い新たな「ギオンコーナー」で春の舞

【京都検定1級記者の都めぐり】装い新たな「ギオンコーナー」で春の舞
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 京都市東山区の祇園甲部歌舞練場の隣で京の伝統芸能を観光客らに提供する「ギオンコーナー」が、舞台、展示ともに装いを新たにオープンした17日。記念すべき初日の舞台に立った祇園甲部の舞妓(まいこ)、まめ春さんと豆千佳(まめちか)さんを撮影する機会に恵まれた。

 オープンから50年以上がたち、老朽化が目立った床も新しいヒノキ板に変わった。館内の照明も発光ダイオード(LED)化され、これまでより舞台が明るく見える。外見的にはそんなに変わっていないはずだが、別の会場にいるような不思議さがあった。

 舞も「六段くずし」と「祇園小唄」というこれまでと変わらない演目ながら、やはり「初」という雰囲気を肌で感じ取ったのか、どこか特別の感じがあり、満席の会場からはいつになく大きな拍手が送られていた。

 まさに、春、真っ盛りの趣だった。

 そういえば、撮影前のこと。あいさつを兼ねて2人の控室を訪ねると、まめ春さんから、「お久しぶりどす。2回目どすね。あれは確か一昨年の…」という言葉が返ってきた。

 どの舞妓さんもずいぶん記憶がいい。確かにまめ春さんは、一昨年の6月に始まったこの欄で取り上げた最初の舞妓さんだった。

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