【道徳教科書検定】「パン屋→和菓子屋」などと文科省が書き換え指示? 誤解が広がった理由とは…(3/3ページ) - 産経ニュース

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道徳教科書検定

「パン屋→和菓子屋」などと文科省が書き換え指示? 誤解が広がった理由とは…

 教科書会社が全ての要素を満たす教材を選ぶのは容易ではなく、検定意見を受け新たに適合する教材を見つけるのが難しい場合もある。教材の書き換えで対応するのではなく、元の教材の本文を生かしつつ、小欄で要素を足したり、分冊にコーナーを設けたりして対応した教科書会社もある。

 道徳教育に詳しい貝塚茂樹武蔵野大教授は「内容項目は複雑で、キーワードも多い。検定時の簡素化に向け、議論の余地もあるのではないか」と話している。

道徳の教科化

 平成23年10月に起きた大津市での中2いじめ自殺をきっかけに議論が高まり、中教審の答申を受けて文部科学省は27年3月、道徳を教科化する学習指導要領を告示した。正式な教科ではない「道徳の時間」を格上げし、検定教科書と記述式評価を導入する。教科書作成の指針となる学習指導要領解説書は、従来の「読み物」型から、議論する道徳への転換を打ち出した。

教科書検定

 教科書会社が編集した原稿段階の教科書を文部科学省が審査する制度。(1)学習指導要領に則しているか(2)範囲や表現は適切か-などを教科書検定審議会が審査し、合格しないと教科書として認められない。文科省は平成26年1月、近現代史を扱う際に政府見解に基づく記述を尊重するよう検定基準を改定した。今回は主に高2用の各教科分と、小学校の道徳が対象になった。