【道徳教科書検定】「パン屋→和菓子屋」などと文科省が書き換え指示? 誤解が広がった理由とは…(2/3ページ) - 産経ニュース

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道徳教科書検定

「パン屋→和菓子屋」などと文科省が書き換え指示? 誤解が広がった理由とは…

 教科書課の担当者は「『パン屋』が悪いわけではない。『和菓子屋』がベストかどうかを見ているのでもなく、必要な要素を満たしたので審議会で許容された。例えば、『パン屋』の記述を残しながら、あんパンが日本で定着した経緯を書き加えるのも、許容されるのではないか」と話す。

 同じ意見が付けられた学研教育みらいの1年用教科書では、文章もより学習指導要領に沿った内容に修正されたにもかかわらず、「アスレチック」と「和楽器」を入れ替えて合格したかのような誤解が生じている。

複雑な「内容項目」

 なぜ誤解は生じたのか。原因の一つは、他の教科との検定方法の違いだ。特定の記述の修正を求める社会科などの検定と異なり、道徳では教科書全体で内容項目とその要素を充足させることが求められる。だが、ページや小欄ごとに原文と修正文を突き合わせると、「パン屋」のような個別の記述が問題になったとの印象を受けかねない。

 学習指導要領の内容項目の複雑さも、課題として指摘されている。学習指導要領は、道徳の学習内容を(1)自分自身(2)人との関わり(3)生命や自然、崇高なものとの関わり(4)集団や社会との関わり-に分類。それぞれについて、「友情・信頼」などのキーワードと、教えるべき価値を「内容項目」として示している。

 項目数は低学年が19、中学年が20、高学年が22。文科省は1学年ごとに示した全項目を扱うよう求めているが、各内容項目は「約束やきまりを守り、みんなが使う物を大切にすること」(低学年)など詳細に規定されている。