「雷の多い年は豊作」伝承は本当だった! 島根の高校生が実験で突き止める

きっかけは宮沢賢治

 宮沢賢治が、農学校教員時代の授業で雷と作物の出来との関係に触れていたということを高校2年の時に本で読んだのがきっかけ。興味を持った池田さんは2年の冬から実験に取りかかり、プラズマ・核融合学会が主催する平成28年度の第14回高校生シンポジウム「科学とプラズマ」に応募した。昨年8月に九州大学で行われたシンポで発表し最優秀賞を獲得。研究成果が同学会誌に掲載された。池田さんは今月から大阪府内の大学に進学する。

 京都大大学院エネルギー科学研究科の岸本泰明教授(プラズマ・核融合科学)は、種に直接放電することで成長が促進される原因は不明としながらも、「放電によって空気中の窒素が水に溶け込み、カイワレ大根の成長が促進されたことを実験で突き止めた点は素晴らしい」と話している。

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