私の時間 シネマ

「将棋の対局シーンは殺陣と同じ」 プロ棋士描いた映画「3月のライオン」大友啓史監督

【私の時間 シネマ】「将棋の対局シーンは殺陣と同じ」 プロ棋士描いた映画「3月のライオン」大友啓史監督
【私の時間 シネマ】「将棋の対局シーンは殺陣と同じ」 プロ棋士描いた映画「3月のライオン」大友啓史監督
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 15歳で将棋のプロ棋士になった桐山零(きりやま・れい)の人生を描く映画「3月のライオン」の前編が封切られた。漫画家、羽海野チカさんの同名の人気コミックスを、ヒット映画「るろうに剣心」シリーズなどで知られる大友啓史監督が映画化。零を神木隆之介が熱演する。「中学生でプロ棋士になった零と子役としてプロの俳優になった神木さんの人生が、撮影中に重なって見えた」と大友監督は語った。

 幼い頃に家族を交通事故で失い天涯孤独となった零(神木)は、父の友人の棋士、幸田(豊川悦司)の家に引き取られる。中学生でプロになった零は高校生となり、独り暮らしを始めるが…。

 零をはじめ日々、対局という生き残りを懸けた戦いの中で命を削るプロ棋士の日常、心の葛藤を赤裸々に描く。そんなプロ棋士たちを大友監督は「現代に生きる最後の侍ではないか」と言う。対局場面の撮影現場で大友監督は俳優たちにこうげきを飛ばした。「対局シーンは殺陣と同じですから」と。

 例えば、零のライバル二海堂(染谷将太)の兄弟子、島田(佐々木蔵之介)は黒澤明監督の「七人の侍」で名優、宮口精二が演じた久蔵、零の前に立ちはだかる後藤(伊藤英明)は三船敏郎が演じた菊千代をイメージしたと言う。

 「内に闘志を秘めた久蔵。菊千代は荒くれ者だが、実は繊細な一面を持つ。佐々木さん、伊藤さんの演じる姿に重なるところがあるでしょう」と大友監督は笑った。

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