他人のクレジットカード情報が登録されたスマートフォンの電子決済機能を使ってコンビニエンスストアでたばこをだまし取ろうとしたとして、県警国際捜査課などは31日、詐欺未遂の疑いで、住所不詳、無職、于洋(う・よう)容疑者(29)ら中国籍の男3人を逮捕・送検したと発表した。同課によると、スマホの電子決済機能を使った詐欺事件の摘発は全国初。
逮捕・送検容疑は何者かと共謀し、3月26日午後6時半〜27日午前6時ごろ、川口市内のコンビニで、神奈川県の男性のクレジットカード情報が登録されたスマホの電子決済機能を使ってたばこなどの購入を申し込み、30日午前2時半ごろ、商品をだまし取ろうとしたとしている。
同課によると、28日にクレジットカード会社から川口署に相談があり事件が発覚。于容疑者らはたばこなど約3100点(計約1500万円相当)を注文、一部を受け取ったが商品がそろわず、30日に再度受け取りに来たところを同署員が確保した。同課は詐欺容疑でも捜査を進める。
同課によると、于容疑者は容疑を認め、他2人は「やってません」などと否認している。