【ワシントン=黒瀬悦成】米国防総省のデービス報道部長は27日、米海兵隊岩国基地に所属するF35B最新鋭ステルス戦闘機が今月下旬、韓国で行われた米韓海兵隊合同訓練(KMEP)に参加したことを確認した。
米海兵隊のF35Bが韓国に派遣されるのは初めて。国防総省は訓練の詳細について明らかにしなかったが、韓国紙コリア・ヘラルドなどによると、F35Bは東部の江原道で精密爆撃訓練を実施したという。
F35Bは敵のレーダー網をかいくぐって敵地奥深くまで進入し、標的を攻撃する能力を備えており、北朝鮮の弾道ミサイル発射を阻止するための先制攻撃を実施する際は中心的役割を担うとみられている。
在韓米軍のブルックス司令官はF35B派遣について、声明で「米国が韓国との同盟関係をどれだけ献身的に支持しているかを示すものだ」と強調した。