【ソウル=桜井紀雄】韓国海洋水産省は28日、南西部、珍島(チンド)沖で引き揚げられた旅客船セウォル号を載せた運搬船の甲板上で、「行方不明者のものと推定される複数の遺骨が発見された」と発表した。だが、その後に検証した結果、動物の骨だと確認されたと発表を訂正した。
骨は計7片で、大きさは4〜18センチ。セウォル号の船首付近から流れ出たとみられている。乗客のものとみられる靴なども一緒に見つかったため、行方不明者の遺骨の可能が高いと判断したもようだ。
約90キロ離れた木浦(モクポ)の港に移動するため、船体を固定する作業が行われていた。
2014年4月の沈没事故では、295人が死亡、高校生や教員ら9人が依然行方不明のままだ。運搬船は順調なら30日にも木浦に向かい、船体を陸揚げする。船内の本格捜索が始まるのは4月10日ごろになる見通し。