高温、極低温、放射能…どんなに過酷な環境下でも生き延びる 地球最強の生物「クマムシ」、その強さの秘密が明らかに

 高温、極低温、放射能。どんなに過酷な環境下でも生き延びることができる最強生物・クマムシ。長らく謎だったその強靭さの秘密が、ついに明らかになった。しかも、その秘密は人間にとってもよいニュースだったのだ。

この世に、クマムシほどの強靭さをもつものはない。この微小生物は、熱湯の中でもアルコールの中でも、宇宙の最も気温の低い場所でも、放射能の爆風のなかでも生きることができる。

なぜクマムシは死なないのか? 研究者のなかには、彼らがトレハロースという糖によって自らの体を強化し、細胞の破壊されるのを防いでいるのではないかと考える人もいた。しかし、それも過去の話だ。今月『Molecular Cell』で発表された論文において、研究者たちは緩歩動物とも呼ばれるクマムシだけがつくれるタンパク質を発見したと発表した。クマムシが過酷な環境でも生き延びられるのは、このタンパク質があるおかげだったのだ。そしてこの妙技は、いつの日か人間の医療に大いに役立つかもしれない。

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