旧吉田茂邸再建、孫の麻生太郎財務相は反対だった…「全然意味がありませんからお止めになったら」

旧吉田茂邸再建、孫の麻生太郎財務相は反対だった…「全然意味がありませんからお止めになったら」
旧吉田茂邸再建、孫の麻生太郎財務相は反対だった…「全然意味がありませんからお止めになったら」
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 平成21年3月の火災で焼失した神奈川県大磯町の「旧吉田茂邸」が再建され、26日に同町で開かれた落成記念式典に吉田茂元首相の孫にあたる麻生太郎副総理兼財務相が挨拶した。主な内容は以下の通り。

 麻生太郎です。初孫です。大磯は小学校から中学校までですかね、当時の吉田内閣の時代、ほとんど占領中だったが、毎週末、日曜日にここに連れて来られる羽目になって迷惑した。中学生にとって、ものすごく大事な日曜日の時間だったので、そういった意味ではあまりいい思い出がない。

松を切れないから、家を上に延ばしていって…

 昭和13年、大東亜戦争が始まる前、吉田茂は戦争反対で当時の駐英日本大使を左遷、本国に帰ってきた。そのときに東京・渋谷に家があったが、戦争が始まるとむちゃくちゃやられるだろうということで渋谷の家を売って、そのお金で大磯に家を買うと考えた。

 海と富士山がみえる。そこが大磯の大きな理由だった。最初はたいした家ではなかったが、松がだんだん大きくなって家が見えなくなってきたので、松を切るわけにいかないから、だんだん家を上に延ばしていって、訳の分からない変な家ができあがった。たいした家でもなかったので、記念館でもういっぺん再興するのは全然私は理解できなかった。今の神奈川県知事か忘れたが、「全然意味がありませんのでお止めになったらいかがですか」と申し上げた記憶がある。

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