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「え! あの果物で」食品による子供の窒息死、5年で3桁 「兄・姉のリスク」にも注意を

豆類は特に危険

 これとは別に、各地の30医療機関や日本小児科学会などから、昨年12月までの6年間に、食品による子供の窒息事故の情報が230件以上寄せられている。消費者庁の資料から、入院を要したり、命に危険が及ぶ可能性が高かった事例を紹介したい。

 まずは、重症化しやすいピーナツなど豆類の事故だ。

 27年7月、1歳児がアーモンドを遊びながら食べていて、入院する事態になった。

 《父親が食べていたアーモンドを8等分くらいに砕いて子供に食べさせていた。2人の兄と遊びながら食べていたら、突然むせ始め、一部は吐き出したが、しゃべるとヒューヒューと音がした。検査の結果、気管に異物があり、摘出した》

 子供が大好きな菓子や果物でも窒息が起きている。

 27年3月、3歳児が入院する状態になった原因は、コンビニなどでも手軽に買えるグミが原因だった。

 《グミ(1センチ×1センチ×1・5センチ)を10個ほど一気に食べてのどに詰まらせて意識が混濁し、顔面蒼白(そうはく)になったため、救急車を要請した》

 夏〜秋にかけて、デザートの定番として食卓にのぼる果物をのどに詰まらせたケースもある。

 25年8月、2歳児が母親が同席していた食卓で意識を失った。《ブドウ(直径3センチ大、皮をむいた種なし)を丸ごと1個、一人で食べていた。突然せき込んだ後、泡を吹いて意識消失。救急要請後、家の外で通行人が子供の腹部を突き上げる応急処置をし、ブドウは一塊で排出された》

 消費者庁は「誤って気管に入りやすい硬い豆・ナッツ類は奥歯が生えそろう3歳ごろまでは食べさせないようにしてほしい。丸くて表面がつるっとした食品は分割して形を変えるなど注意が必要。子供の口の大きさに合わせ、無理なく食べられる量にし、遊びながら、歩きながら、寝転びながら食べさせるのも控えてほしい」と注意を呼びかけている。