トランプ政権

歴代政権の悲願、税制改革にも暗雲 減税規模は期待はずれ? オバマケア改廃頓挫で

 【ワシントン=小雲規生】トランプ米大統領の看板政策だった医療保険制度改革(オバマケア)の改廃が頓挫したことで、トランプ氏が今後取り組むとする税制改革の実現可能性にも暗雲が立ちこめてきた。

 トランプ氏が今後の優先課題とするのは個人や法人を対象にした大幅減税などの税制改革だ。ライアン下院議長も記者会見で「米国民の生活を改善するための野心的な計画がある」として税制改革やインフラ投資の重要性を説き、トランプ氏と歩調を合わせた。

 また共和党内には税制改革のなかで海外からの輸入を抑制する効果がある国境調整の仕組みを導入し、米国の製造業の復活につなげるとの構想もある。トランプ政権も国境調整を選択肢のひとつとしている。

 しかしこれらの予算に関わる政策では、オバマケア改廃法案に反旗を翻した共和党内の強硬派が再び、トランプ氏との食い違いをみせる可能性がある。しかも改廃法案の撤回でオバマケアが定める医療機関への課税や保険購入者への補助金が残ることが決まり、減税規模が期待外れの小ささに終わるとの見方もある。

 抜本的な税制改革は歴代政権が試みているが、財政赤字問題もからんだ複雑な利害調整が必要で、レーガン政権から後では大きな成果を上げられていない。トランプ氏が向かう先も険しい道のりが待ち受けているといえそうだ。

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