公明党の井上義久幹事長は24日の記者会見で、「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案が付託される衆参両院法務委員会の運びについて、性犯罪の厳罰化を図る刑法改正案の成立を先行させる考えを改めて示した。
井上氏は「厳罰化は『魂の殺人罪』とも言われている性犯罪の抑止になる。被害者は一生それを背負っていかなければいけない深刻な問題もあり、成立への期待は非常に大きい」と述べた。
井上氏は22日の自民、公明両党の幹部会合で、刑法改正案が先に国会提出されていることも踏まえ、刑法改正案の審議を優先させるよう求めていた。政府・与党が今国会成立を目指す組織犯罪処罰法改正案の審議が後回しになることから、自民党側は回答を避け、両党の温度差が生じている。