矢板の地域包括支援センター、開設前に委託企業辞退 「ケアマネ配置できず」 栃木

 在宅介護生活を送る要介護者や家族の相談窓口となる地域包括支援センターで、矢板市が4月に開設する予定だった2カ所のうち、1カ所の業務委託法人から辞退届が提出された。同市が23日、市議会全員協議会で明らかにした。設置直前で業務委託法人が辞退する異例の展開となった。

 辞退したのは、片岡地区や東部地区をエリアとする地域包括支援センター「とちのき」を運営する予定だった介護施設運営会社、TLC(同市)。「主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)の配置ができない」としている。当初、市には「(設置までに)人材は確保できる」と説明していた。

 同市は「新規法人の業務委託は時間的に困難」として、当面、今月末で廃止予定だった同市社会福祉協議会運営の支援センターで対応。準備が整い次第、再公募する。これまでの支援センターは1カ所で、市社会福祉協議会に運営を委託していた。65歳以上が9千人を超えたことなどからエリアを分けて市内2カ所に設置することを決定。業務委託法人を公募した結果、2社から応募があった。

 同市の選考委員会の審査では、最低基準60点に対し、TLCの評価点が60・1点で、一部の同センター運営協議会委員は「財務内容も悪い」と懸念を示し、公募の見直しを求めた。

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