マーリンズのイチローは、17年目もメジャー現役最年長野手として開幕を迎える。フロリダ州ジュピターで行われている春季キャンプでは、キャンプ恒例のおもしろTシャツを着て、球場入り。「明日から本気だす」「褒められて伸びるタイプです」「定時で帰る」など毎日、違うメッセージや柄を披露して、ファンを楽しませている。
「50歳まで現役」を目標に掲げ、43歳になった今でもしなやかで機敏なプレーを披露。キャンプ序盤の守備練習で同僚と交錯し、右脚と腰を痛めたが、オープン戦初安打を放った10日には「ここに(バットを)出したいと思ったらそこにくる感じはあります」と手応えを口にした。
今季、安打数歴代20位入りも
歴代25位の通算3030安打を誇る。ここ数年のペースで安打を積み上げれば、同じく三拍子そろった外野手として米国野球殿堂入りを果たしている3110本のデーブ・ウィンフィールドを抜いて20位に名を連ねる。
そのパワーと元気の源は焼き肉なのかもしれない。今季、イチローTシャツのメッセージには、「肉の日」「肉が主食」「塩タン」「ハラミ」など焼き肉関連のものが目立つ。
「他人の金で焼き肉が食べたい」という日もあった。遊び心がつまったTシャツは日米のファンを虜(とりこ)にするレジェンド・イチローだからこそ似合う。