ガンジスのほとりで

素晴らしい個性、インドワインの意外な魅力

 ワインの産地といえばどこか。実はインドでも、かなり造られ、輸出されている。ある日本人が、そんなインドワインを紹介するガイド本を出した。商社マンで日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの森下篤司さん(34)だ。丸紅現地法人で電力案件を担当する傍ら、プライベートの時間を活用して足を運んだワイナリーなどで、約300種類を吟味した。

 「インドのワインには、一定の品質のものがある一方で、在留邦人の中には、口に合わないという人も結構いた。素晴らしい個性を持ったものも数多く存在することを知ってほしかった」と一昨年、友人の協力を得て、日本語版を作成。「インド人にもその魅力に気付いてもらいたい」との思いから、昨年、内容を充実させた英語版も作った。活動に興味を示した現地のワイン雑誌にも取り上げられ、インドワインの魅力を広く発信している。

 インドでの酒類の消費は、大半をウイスキーやビールが占め、ワインは1%未満。それでも、2013年に東京で開かれた世界最優秀ソムリエコンクールで、ワインの産地やブドウの品種と収穫年を当てるブラインド・テイスティングにインドワインが採用されるなど注目されつつある。

 森下さんは「もっと日本人に楽しんでもらえる日が来れば」。(岩田智雄)

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