銀幕裏の声

逃げ込んだトイレの個室、探し回る編集長の怒鳴り声…電通だけでない、デスマ映画地でいく出版社のブラックな実態

 最初は年齢の離れた同級生とまったく会話ができず、クラスの中で一人浮いていたというが、親友もでき、しだいに元気を取り戻すとともに、中国語のスキルもめきめきと上達。現在は中国の大手メーカーに就職し、中国語の通訳として、商談などのために日本と中国を行き来する充実した日々を送っている。

「決してあきらめるな!」新たなに夢に向かって

 「最近も大企業の電通で自殺者が出るなど日本のブラック企業の実態は私が辞めた頃と少しも変わっていませんね。私のように苦しんでいる人は現在も多いと思います」と、初田さんは中国で暮らしながら日本の会社員たちを憂い、心配する。

 「中国での私の今の仕事も決して楽とは言えませんが、東京の出版社のトイレの中でうずくまって絶望していたときよりは、はるかに幸せです。今、会社で苦しんでいる人たちもみんな夢をあきらめずに頑張ってほしい」。第二の人生を切り開き、持ち前の快活さを取り戻した初田さんは笑顔で、日本の会社員たちにこうエールを送る。

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