経済裏読み

韓国経済「1人負け」中国が足を引っ張る THAAD配備でエンタメ株低迷、観光客も減少か

 韓国経済が混迷を深めている。米国の景気拡大に伴って、多くの先進国や新興国が回復基調をたどる中、「一人負け」の状態との指摘さえ、市場関係者から出てきた。家計に負債が重くのしかかり内需が低迷。財閥企業は不祥事に揺れ、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を背景にした中国の圧力が外需をむしばむ。THAAD問題で株価が冴えない「打撃銘柄」も目立ってきた。

「禁韓令」打撃銘柄

 韓国株式市場に異変が起きている。化粧品やエンターテイメント、レジャー関連銘柄が売り込まれ、上値が重くなっているのだ。THAADの韓国配備をめぐり、韓流スターや韓国製品を中国市場から締め出す、いわゆる「禁韓令」が影響。これらの業種が、その打撃をまともに食らうとの見方が強いためだ。

 韓国がTHAAD配備を決定したのは昨年7月。韓国最大の化粧品メーカー、アモーレパシフィックの株価は大きく変動した。今年3月には、昨年7月初旬に比べて一時、40%超も下落。韓国ブランドの化粧品は、中国で人気が高く、免税品店で購入される定番商品だけに、売り上げへの影響が懸念されている。

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