江藤詩文の世界鉄道旅

シュトゥーバイタール鉄道(2) 路面電車で向かうロマンティックなチロルの村

 ゆるやかな上り坂の両側には、白壁に木枠の窓、窓からこぼれるように咲く花を飾った小さな家が並んでいる。青空を背景にした白い壁に、赤やピンクの花とグリーンが目に眩しいほど鮮やかに輝いている。その合い間に控えめに描かれているのは、村を守る聖人など宗教画だ。一見すると同じ時代に建てられた家のように見えるが、実は新しいものもある。この美しい景観を損なわないように、村人が協力して建物に統一感を持たせているそうだ。この美しい村を、勇壮なノルトケッテ連邦が見守っている。

 村人の多くが農業に従事していて、アルプスらしく牧畜が盛んだ。農家の中には、観光客を受け入れてくれるところもある。そのうちの1軒を訪れ、自家製のチーズやパンをご馳走になった。インスブルックからたった30分で体験できるカントリーライフ。さぁ、鉄道の旅を続けよう。

■取材協力:インスブルック市観光局フィンエアーレイルヨーロッパ

会員限定記事会員サービス詳細