ラジオ難聴解消へ新方式 兵庫・香美町、災害情報に対応 全国初 20日開局式

電波の受信状況を確認する香美町の担当者=同町村岡区
電波の受信状況を確認する香美町の担当者=同町村岡区

 長年の懸案だったラジオ難聴対策として、香美町が全国初のラジオギャップフィラー方式を導入、同町村岡区の体育館で20日、記念式典と中継局の開局式が行われる。同方式でNHK第1とラジオ関西の2波が全町内で聴取でき、災害情報に対応できるという。

 同町山間部の小代区、村岡区では夜間、海外電波の影響を受けて良好な受信ができない状態にあり、ラジオの難聴解消は20年以上の懸案だった。

 東日本大震災で、災害情報を得る手段としてラジオが見直されたこともあり、同町は平成28年度からラジオ難聴対策の取り組みをスタート。AMラジオの音声をFMラジオで受信できるよう受信アンテナの中継局(11カ所)や光ファイバーなどを整備した。事業費は約1億3500万円。

 ラジオギャップフィラー方式では豊岡市内で受信したAM波を町役場本庁を通じて中継局に伝送し、FM波に変換、再送信を行う。近畿総合通信局から今年1月に予備免許を受け、20日に本免許が交付される。同町は「災害時の有用な情報伝達として活用が期待できる」としている。

 午前9時半からの式典には、総務大臣政務官の金子恵美衆院議員らが出席。村岡区の中央公民館ロビーでは、同10時からラジオ関西の「谷五郎のこころに聞くラジオin香美町」の公開生放送がある。