自民党内で、船田元(はじめ)元経企庁長官と、石破茂元幹事長への警戒論が聞かれる。学校法人「森友学園」(大阪市)の国有地取得問題をめぐり、野党陣営に賛同するような発信をしているのだ。2人はかつて自民党を離党した同士で、新進党時代には小沢一郎氏(現・自由党党首)の薫陶を受けている。何か背景があるのか。(夕刊フジ、3月12日掲載)
「国会で参考人を呼ぶことも1つの手段だ」「特別の力学が働いたと思わざるを得ない」
船田氏は10日の朝日新聞朝刊やデジタル版で、森友問題について、こう語った。政府が否定する政治家の関与を示唆し、参考人招致を認めない党の方針と正反対の意見を披露したことになる。
船田氏といえば、栃木県内で幼稚園から大学・大学院まで運営する学校法人「作新学園」で学院長を務めてきた。その経験を踏まえた発言だが、安倍晋三首相が会計検査院に問題解明を委ねたことにも、次のような痛烈な批判を投げつけた。
「何らかの結論を1カ月も2カ月も出さないとすれば、隠れみのにしたと思われても仕方ない」
石破氏の発言も注目された。