世界勲章物語

21世紀の勲章 年齢制限を廃止など改革の余地大きい日本の叙勲 関東学院大教授・君塚直隆

 君塚教授の「世界勲章物語」は来月から、世界各国の王室外交の意義を考察する「王室外交物語」としてリニューアルします。第1回は4月20日の掲載です。

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 ■日本の現行勲章制度

 平成15年の秋の叙勲から現行の制度となった。それまでの「勲一等」など数字による名称を改め、「大綬章」から「単光章」まで制式に由来する名称に基づく6段階に整理された。また旧制度では上下関係があった旭日章と瑞宝章も同等とされ、功労の質的な違いに応じ男女双方に運用されることになった。しかし、改定以前に授与された勲章との宮中席次などでの序列の整合はあまり検討されず、女性専用の宝冠章の運用も激減するなど、問題も残している。

【プロフィル】君塚直隆

 きみづか・なおたか 昭和42年、東京都生まれ。立教大文学部卒業後、英オックスフォード大留学を経て、上智大大学院文学研究科史学専攻修了。博士(史学)。専門は英国政治外交史。著書は『女王陛下のブルーリボン 英国勲章外交史』(中公文庫)など多数。