朝鮮学校補助金問題 大甘の群馬県調査に「どういうことだ」詰め寄る県議 総連との関係、学校側の言いなり

 補助金打ち切りに踏み切った東京都は、群馬と同じ教科書を元に調査している。狩野浩志県議は「東京都は教科書内容を示して『総連が朝鮮学校の教科書を編さんしている』との裏付けとした。総連と学校に関わりがないという県の報告はどういうことか」と指摘、同課は「学校運営の文書照会に『学校法人として独立した運営をしている』との回答を得ている」と説明するに留めた。

 校長の文書による回答には「本校は様々な同胞団体やグループ、個人からの寄付などを通し財政を賄っている」との記述もあるが、県は問題視せず、「総連からの寄付ではない」と説明しただけだった。

 全国的には補助金交付打ち切りや予算計上見送りが相次いでいる。東京都は約2年にわたり調査を実施、朝鮮総連との関係を確認し交付を中止。神奈川は教科書に拉致問題記述がないとして29年度予算計上を見送り、三重や和歌山、茨城などでも計上を見送った。群馬では「調査結果が出ていない」として28年度分の執行を留保。29年度も計上していないが、近く、大沢正明知事が今回の詳報などを総合的に判断する。

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