DeNAまとめサイト問題

「理解なく突き進んだ」 第三者委、経営陣の不作為指摘 背景に過大な目標 

 DeNAは、32年度に同事業の時価総額を5千億円相当に増やす目標を設定した。従来型携帯電話向けのゲームで一時代を築いたが、スマートフォンが主流になってからは思うようにヒットを出せず、ゲームに次ぐ収益の柱の育成を急ぐ必要性に迫られていた。

 「新しいことに挑戦する」(守安社長)企業文化に関し、報告書は「スピード感のある意思決定が重視されていたが、慎重さやリスク分析がないがしろにされた」と指摘する。

 代表取締役に復帰する南場智子会長は「社会から存在を歓迎される会社になるように全力を尽くしていく」と強調し、企業のあり方を抜本的に見直す考えを示した。(高橋寛次)

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