【ソウル=名村隆寛】朴槿恵(パク・クネ)前大統領が失職した韓国で、次期大統領選に向けた動きが始まっている。中央選挙管理委員会は「5月9日までに新大統領を選出するように」との談話を発表。聯合ニュースは13日、投票日が5月9日に暫定的に決定したと報じた。
その場合、選挙日程の公示期限は今月20日となる。大統領代行の黄教安(ファン・ギョアン)首相は17日までに選挙日を指定する考えだ。候補者登録申請は4月15〜16日となる。
左派系の最大野党「共に民主党」は、党公認候補選びに向けたテレビ討論会を実施。13日には申請を締め切り、党内の候補4人が決まった。中道左派の第2野党「国民の党」は4月5日に候補を決める。朴政権の与党、自由韓国党(旧セヌリ党)も候補を選ぶ管理委員会を発足。同党を離れた議員らで構成する「正しい政党」は月内に候補を決める方針だ。4月上旬までに各党候補が出そろう。