食物などによる急性アレルギー症状(アナフィラキシー)の治療剤「エピペン」の一部製品に不具合があったとして、ファイザー(東京都渋谷区)は13日、自主回収すると発表した。エピペンは患者や家族などが自己注射してショック症状を和らげる治療剤だが、正常に作動せず接種できなかった事例が海外で2例あったという。
自主回収するのは、エピペン注射液0・3ミリグラムのうち製造番号が「PS00019A」となっているもので、使用期限は今年4月末。米国で製造され、国内では昨年1月28日〜3月24日までに5974本が出荷された。国内ではこれまでに不具合の報告はない。
処方された医療機関や薬局で交換できる。問い合わせは同社エピペン回収特設窓口0120・665・766(平日午前9時〜午後5時半)。