岸田文雄外相は12日、福岡市内でシンポジウムに出席し、20日に都内で開かれる日露外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)に出席するラブロフ露外相に関する秘話を披露した。並み居る各国外相の中でもラブロフ氏の酒豪ぶりを明かした上で、ラブロフ氏来日の際は日本酒で迎え撃つことを宣言した。
シンポジウムでは日本食や日本酒を海外にいかにアピールするかが取り上げられ、岸田氏は「日本ならではの『飲みニケーション』は、外交の場においても大変重要な取り組みだ」と強調。その上で「各国の外相でお酒が強いというと、すぐ名前が挙がるのはラブロフ外相だ」と打ち明けた。
さらに岸田氏は、昨年12月に自身が訪露した際の経験に言及。「ワーキングディナーで、最初から全員に大きなグラスに透明な液が配られた。ウオツカがなみなみと注がれて、日露外相会談を続けた」と振り返った。
ただ、岸田氏も政界随一の酒豪として知られる。「20日にはラブロフ外相が日本にやってくる。今度は日本酒をなみなみと注いで日露外相会談をしっかりとやりたい」と述べ、酒をめぐる「日露戦争」の完勝を誓った。