財津和夫インタビュー

チューリップの心の旅45年とこれから「息切れが収まったらもう一度」「若者はもっと爆発して進化を」

 《多くのファンは50周年ツアーを期待する。これから先のチューリップを思い描く》

 (50周年ツアーは)元気だったらやりたいけど…。どんな身体になっているか、どんな価値観を持っているか分からないので、断言はできないが。年齢的なものはあります。歌う仕事だから肉体を使います。筋肉は衰えていくのは間違いない。それを客席がどう受け入れてくれるのか。受け入れてくれるならそれを目指していきます。

 一言で言うなら、客席とつながっていたい。客席が許してくれるならやっていきたい。僕は「だめだな」と思っていても、「ステージに出てきていいんだよ」と客席が言ってくれるなら…。お客さんが集まってくれることが、出てきていいんだよということだと思うんで。「よもやま音楽」をやりたいね。

 音楽的な信念とか、生きるための何かとか、一言ではありません。明日、コンサートが決まったから、そこに向かってちゃんとできるようにやりたいということです。

 本当に自分が今もやっていることが不思議でしようがない。デビューの頃は3年でバンドは終わるだろうなと思っていました。でも、きっと時代が変わり、そして時代が後押ししてくれて、年を取ってもできるような環境になってきたと思います。本当に運がいいし、ありがたい。

 この仕事しかできないので、やってられることに感謝しています。ゴール直前のような気がしますが、どうなるか分からない。ゴールに入った後、息切れが収まったらもう一度何か考えるということではないかな。

(長野支局 高木桂一、三宅真太郎)

 財津和夫(ざいつ・かずお) 昭和23年、福岡県生まれ。チューリップのリーダーで、作曲家、音楽プロデューサー、俳優などとしても活躍。「心の旅」「青春の影」「虹とスニーカーの頃」などのヒット作を発表。アルバム34枚、シングル34枚、コンサート数は1200を超える。

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