浪速風

「ヤバい」は「かっこいい」

星野リゾートの星野佳路社長は観光業界の革命児として知られる。非日常的な時間を楽しんでもらう軽井沢の老舗旅館が評判を呼び、北海道のトマムリゾートなど経営破綻して再生困難と思われたリゾート施設や温泉旅館を次々によみがえらせてきた。企業理念は「日本の観光をヤバくする」。

▶今度は大阪市内に、20階建てで温浴施設を備えた滞在型ホテルを建設する。JR・南海の新今宮駅前という場所に、ちょっと驚いた。通天閣がある新世界に隣接し、天王寺公園やあべのハルカスにも近いが、周辺は労働者の街で庶民的な雰囲気である。リゾートのイメージからは遠い。

▶関西国際空港などへのアクセスもいいことから、最近は若い旅行者向けの宿泊施設が増えており、インバウンド(訪日外国人客)需要も期待できる。きっと成算があるのだろう。街の変化も楽しみだ。「ヤバい」は「危ない」という意味で使われてきたが、若者には「かっこいい」だから。