「新冷戦」最前線

緊張高まるバルト海の要塞ゴトランド島 スウェーデン12年ぶり再軍備「夢破れた。挑発抑える」

 2015年、7年ぶりに徴兵制を復活させたバルト三国のリトアニアに続き、スウェーデンも10年に廃止した徴兵制を18年に復活させる。人口1千万人に満たないスウェーデンの軍関係者は約1万5千人だが、18年1月からは毎年、18歳の男女約4千人が11カ月の兵役に就く。

 北大西洋条約機構(NATO)非加盟のスウェーデンは19世紀以降、中立の立場を取ってきたが、NATOとはパートナーシップ協定、米国とは防衛協力協定を結び、安全保障上の関係を強化して軍事的圧力を加えるロシア軍を牽制(けんせい)する狙いだ。

 「『ベルリンの壁』の崩壊、ソ連の解体で平和が訪れると信じた。しかしジョージア(グルジア)とウクライナへの侵攻で、夢は破れた。今こそバルト諸国が結束してロシアの挑発を抑えるべきだ」。アデン司令官が、備えを急ぐ必要性を訴えた。