平成30年史 大震災の時代(3)

「復興タウン」の輝きが消える日 人口減少率37%の女川町 奥尻と同じ道をたどるのか

 かつて商店街を「平面」に行き交った客の流れは、再開発ビルの各階に「垂直」に分散されるようになった。震災前、多くの店舗は商店主が2階に住み地域に溶け込んでいた。だが、「今は人との距離が遠くなった」と谷本さんは首を振る。

 「六本木ヒルズと同じ金額を使って結局、市がつくったのは地域にふさわしくないビルだった。まずはこの再開発を検証すべきだ」

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