和歌山小5殺害公判

被告父の証人尋問「高校中退前後から家庭内暴力」 和歌山地裁

 一方、都史君の父親の代理人弁護士が「被告が家庭内で暴力をふるうことを病院などに相談はしなかったのか」「(都史君の父は)謝罪の手紙はまだ読みたくないと思っているが、どうしてか分かりますか」などと質問。これに対して中村被告の父親は「何度謝っても(都史君は)帰ってこない。大変申し訳ない」と述べた。

刃物見て中村被告「僕の」

 中村被告の父親の証言に先だって行われた証拠調べでは、検察側が中村被告に対して都史君の血液が検出された刃渡り約48センチのなた状の刃物を示した。中村被告は「(見覚えは)あるよ」「僕の」と証言。犯行に使用したものかとの質問には「そうです」と小声でつぶやいた。

 起訴状などによると、中村被告は同年2月5日午後4時15分ごろ、同市の空き地で、刃物で都史君の右胸を突き刺すなどして失血死させたとしている。

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