浪速風

大人のずるさを教えるのか

学校法人「森友学園」が建設している小学校の認可先送りは当然である。国有地が評価額より大幅に安い価格で売却された問題は、まだ疑惑が晴れない。用地内のごみ撤去も見通しが立たず、4月開校はとても無理だ。さらに愛知県の私立学校と推薦入学枠で合意との虚偽の報告が明らかになった。

▶「海陽中等教育学校」はトヨタ自動車やJR東海などの支援で、英国のパブリックスクールをモデルに「次世代のリーダー育成」を目指し、全寮制、中高一貫の難関校である。推薦で入学できるなら保護者も期待する。が、「事実無根。合意をした事実や、やり取りした事実も一切ない」と否定された。

▶森友学園側は「ミスだった」と釈明しているが、大阪府私学審議会での審査に有利な材料をと考えたのだろうか。府も相手側に確認すれば、報告内容が事実かどうかすぐにわかったはずだ。大人の狡猾(こうかつ)な打算と怠慢が、子供たちの将来を狂わせたなら、その罪は大きい。