大学生が現代版「裃雛」考案 岩槻の人形文化に産学連携第2弾

 岩槻の伝統的な人形文化に若者の感性を取り入れようと、岩槻人形協同組合は6日、ふじみ野市にキャンパスを持つ文京学院大(東京都文京区)と共同で取り組んだ「現代版・裃雛(かみしもびな)」を発表した。昨年のフクロウ型の眼鏡置きに続く第2弾で、7日からさいたま市岩槻区の岩槻駅東口コミュニティセンターで展示される。

 同組合によると、裃雛は約200年前から庶民を中心に親しまれ、男子なら裃を着るような立派な大人に、女子ならそんな人と結婚してほしいとの願いが込められていた。しかし、豪華な人形が流通してくると衰退していったという。

 そんな裃雛に目を付けた同大経営学部2年生3人が現代版にアレンジ。ストレス社会を生きる人に寄り添える頭の大きなかわいい人形を考案した。目を閉じてうつむいているのは睡眠を表し、健康祈願の意味が込められている。

 同組合の新井久夫理事長(58)は「長くやっている私たちにはない、学生の自由な発想で新たなデザインが生まれた」と振り返り、同大の松原有花さん(20)は「同世代の若者にも人形を身近に感じてほしい。日本の伝統を大切にしてもらいたい」と話していた。