松浦肇の視線

トランプ氏を「無視」する名門母校、だけどそこには露骨な「金持ち優遇」もあって…露呈する「滑稽な構図」

 ニューヨークのミッドタウンには、「クラブ街」なる一角がある。43丁目から44丁目にかけての区画で、「アイビーリーグ」と呼ばれる米国の名門大学の校旗がなびいている。

 卒業生しか会員になれない、排他的な社交クラブがひしめく界隈(かいわい)だ。しゃれた建物の玄関には、制服を着た長身のドアマンが立っており、入館者を常に監視している。

 「クラブ通り」の中央にそびえる米ペンシルベニア大学の社交クラブ「ペン・クラブ」で最近、出願者を招待する会合が開かれた。授業内容や卒業後の進路などが説明されたのだが、「卒業生としては初めての米大統領になった『人物』には、触れずじまいだった」(参加者)。

 トランプ大統領のことである。トランプ氏はペン大の経営学科であるウォートン校を卒業した。トランプ氏の長女、イバンカさんもウォートン校で経営を学び、次女は同大で社会学を専攻した。

 なのに、昨年11月の大統領選後、ペン大はトランプ氏に祝辞すら贈っていないとされる。同大はリーダーシップに関する総会を毎年夏に開くが、今のところトランプ氏を招待する予定はないと聞く。

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