中国全人代

「香港独立に前途はない」と初の言及、長官選控え圧力 「台湾独立は絶対許さぬ」と表現エスカレート

 中国の李克強首相は5日開幕した全国人民代表大会(全人代=国会)の政府活動報告で、「香港独立に前途などない」と強い口調で述べ、20代の若者を中心に中国からの分離を訴える「独立派」に対する警戒感をあらわにした。

 政府活動報告で「香港独立」に言及があったのは初めて。26日投票の香港行政長官選をにらみ、2014年の大規模な選挙民主化要求デモの後に急拡大した香港の「反中勢力」への圧力を強めた形だ。香港は7月、返還20周年を迎える。

 さらに李氏は、「台湾独立の分裂活動に断固反対し、絶対に許さない」と表明。昨年の報告で使った「断固反対する」との言い回しより表現をエスカレートさせた。台湾で昨年5月に発足した独立志向もみせる民主進歩党政権や、「一つの中国」政策に一時、異を唱えたトランプ米大統領を牽制(けんせい)した格好だ。(北京 河崎真澄)

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