金正男氏殺害

北朝鮮、貴重な工作拠点失う可能性も 駐マレーシア大使追放

 マレーシア政府が北朝鮮の姜哲駐マレーシア大使の国外追放に踏み切ったことにより、両国関係の悪化は決定的となった。北朝鮮にとって貴重な工作拠点が失われることも避けられない情勢となってきた。

 韓国政府によれば、北朝鮮は約160カ国と国交を持っている。うちマレーシアは、北朝鮮にビザ(査証)なしの入国を認めている数少ない国だった。

 北朝鮮に友好的だったマレーシアが、大使の国外追放で対北強硬姿勢を強めている。隣国のシンガポールが昨年、北朝鮮に対しビザなし入国の取り消しに踏み切った。マレーシアも6日に同様の措置をとる。

 マレーシアは北朝鮮にとって、国際社会からの制裁の隠れみのとして利用できる場所であり、工作員を暗躍させるにはもってこいの国だった。マレーシア政府は4日発表の声明で「自国が(北朝鮮の)違法な活動に利用されてきたとの懸念」を明らかにした。

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